無題

ただ広い、その中で。




伝えたい想いも言葉もたくさんあるのに

形にして出てくる前にのみこんでしまう。


あなたの?

誰かの?

自分の・・?


わからないけど


そんな何気ない一言が


心の声を遮断する。



声には心があって


声には体温があって


温かさも冷たさも


伝わってきてしまうから。


だから、だから、


胸がいっぱいになるんだよ。




冷たい涙が鼓動を打ちながら流れるたびに


またひとつ、声を、のみこむんだ。



それが、言いか悪いかなんてわからない。


それが、この世界で生きていく、ということ。